明けましておめでとうございます。
音楽家のしごと塾は、本年も、音楽家の皆様に有益な情報を発信していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、年始のご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。気付けば1月も下旬。
この年末年始に何を考え、どう過ごしていたのか、そして今年の抱負などを書き連ねてみようと思います。
さて、年末年始といえば、
普段会えない親戚や友人と、親交を温める時間を持てることを楽しみにしている方は多いことでしょう。
私もその一人ですが、
残念ながら今回は自粛せざるを得ませんでした。
電話などで連絡を親戚や友人と連絡を取り合いながら、
「また会おうね!」と力強く言い交す瞬間は、
胸がキュッとしました。
例年に比べ、気持ちが落ち込みがちだった年末年始、
ピアノだけは精力的に弾いていました。
昨年はシューベルト=リスト「若者と小川」など、目一杯暗い曲にのめり込んだので(笑)、今度は思いきり技巧的で華やかなものを。
リストのスペイン狂詩曲やラフマニノフが編曲したクライスラーの愛の喜び・・・
さすが、それぞれピアノを知り尽くした人が書いただけあって、ピアノと体が一体となる醍醐味を味わうことができます。
さて、そのように日々を「やり過ごす」ことになった主な原因の一つに間違いのない、
新型コロナウイルス。
たまたま手に取った本「新型コロナウイルスと私たちの社会」(2020年9月、森 達也編著、論創社)には、
格差について
学校の休校について
マスク着用などが「新たな日常」といわれていることについて
生存以外の価値が低く見積もられすぎているのではないかという疑念について
他
常々私が気になり、うまく言葉にすることができないまま、
モヤモヤとしていた事柄について、
論客たちが鋭く突いている文章に、
随分なぐさめられると同時に、
こういう論者がいることにほっとした思いがしました。
とりわけ、CDB氏による論考「ネット社会」で指摘されていたい、インフルエンサーもプラットフォーマーや時の権力者からすれば水面の泡にすぎないという指摘、
仲正昌樹氏による論考「哲学」で指摘された、普遍化(=日常化)することによる反対派の抑制についての指摘は、特に心に残りました。
長くなりましたので、
最期に今年の抱負を述べて終わりにしたいと思います。
長らく発信を続けているメルマガ「音楽家の仕事塾」。
読者の方からメッセージをいただくことも多く、
私自身、活動の励みとなっています。
今年はコロナ禍により、社会が激変したこともあり、
これまで用意していた内容が、どこか楽観的に感じられることも多く、
一回一回、今何に音楽家が困っているのか、
何を発信することが有益なのか、
再考しているところです。
よって、通常よりも時間がかかっています。
時間がかかっても、真に役立つ内容しか発信しない、という信念でもって、
本年も発信を続けてまいります。
次回は2月の初旬に発信を予定しています。
ぜひお付き合いいただけたら嬉しいです。
長文、お読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこの辺で。
今年も素敵な音楽を奏でていきましょう!