こんにちは。おんじゅく代表(=音楽家のしごと塾) のじま えみです。
ベルリンフィルの次期首席指揮者について、
楽団員の意見対立から、選出できない事態になっている模様です。
有力候補は、
古典が得意のドレスデン国立歌劇場管弦楽団首席指揮者クリスティアン・ティーレマン氏と、
36歳の若さでボストン交響楽団を率いるアンドリス・ネルソンス氏だと伝えられています。
選出が難航している理由として、 「モダンか古典か」という楽団員間の対立に加え、
「クラシック音楽界からカリスマが姿を消す中、首席指揮者に求められる条件が多様化していることも選出を難しくしているとの見方もある。」
と毎日新聞は報じています。(2015年5月26日毎日新聞ホームページより)
首席指揮者に求められる条件とはどのようなものでしょうか?
独紙ターゲスシュピーゲルは、
「今の時代の首席指揮者には美しい音楽だけでなく、インターネット上での存在感も含め、楽団のあらゆる活動の『顔』になることが求められている」
と分析している模様。
天下のベルリンフィルといえども、
そのヘッドたる人の役割は、美しい音楽を作り出すだけではダメだということですね。
■求められる資質はPRマンシップ
ベルリンフィルの指揮者に限らず、
組織を代表する社長のような立場の方に求められる重要な資質のひとつは、
事業の活動や方針などを世の中に伝え、共感を得ようとする、
(スポーツマンシップならぬ)PRマンシップであることは間違いないでしょう。
なぜなら、
ヒトの支持や共感を得ることは、
様々な活動をする上で欠かすことのできない重要なことであり、
それを行うのに最も適任なのが、
(指揮者であったり社長であったり)その組織を代表する人だからです。
先ほど独紙に「インターネット上の存在感」とありましたが、
最近は企業等でも、社長がYouTube等を使って、
自分の言葉で経営理念などを語る場面が増えてきています。
巷では、社長を対象とした「話し方教室」なんかもあるようです。
■個人で活動する音楽家にもいえること
PRマンシップ(事業の活動や方針などを世の中に伝え、共感を得ようとする姿勢)は、
なにもベルリンフィルの指揮者や大企業の社長だけに必要な資質ではありません。
個人で演奏活動を行っている、あるいは音楽教室を主宰しているような音楽家にも同様に、
PRマンシップは必要です。
しかし、そういったことに苦手意識を持たれている方もいらっしゃるかもしれませんね。
むしろ、はじめから得意だという人の方が少ないのでは?
話し方教室に通うなど努力をされている社長さんも多くいらっしゃいます。
地道に経験を積みながら、成長していくしかありませんね。
外部の教育機関なんかを活用したり、
おんじゅくのメルマガ「年収が10倍になる!音楽家の仕事術」でもPR関連のネタを取り上げておりますので、
よろしければご活用いただけたらと思います。
■おわりに
難航が続いているベルリンフィル首席指揮者選出。
決定は1年後になるかもしれないとも言われています。
その動向が気になるところですね。
さてさて、これを書いていたら、急にオーケストラのコンサートに行きたくなってきました(#^.^#)
それでは本日はこの辺で!
今日も素敵な音楽を奏でましょう♪