こんにちは。おんじゅく代表(=音楽家のしごと塾) のじま えみ です。
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今日はそのなかから、特に反響の大きかった記事をご紹介したいと思います。
テーマは、
「家計調査にみる 音楽月謝の支出はこうなった!」
です。どうぞお楽しみください♪
◇家計調査にみる 音楽月謝の支出はこうなった!◇(2017年7月13日配信)
習い事をするための環境条件として、
(習いに行く)「時間」があることはもちろんですが、
それと並んで重要なのが、
家計消費や所得などの経済的環境です。
今回は、
総務省の「家計調査」をもとに、
習い事関連の支出、
とりわけ音楽月謝の支出の動向をみていきます。
世間の財布のひもは、
固くなったのでしょうか?
緩くなったのでしょうか?
これから音楽教室を始めようという音楽家、
既に教室を運営されている先生方の、
市場調査の一助になれば幸いです。
■家計消費は2年連続減少
「家計が苦しいわ…。」
という嘆きの声がきこえてきそうです。
2015年の家計消費支出は、
前年比実質2%減と、
2年続けてマイナスとなっています。
一方、
月謝支出はというと、
前年比1.2%減と、
家計消費全体に比べ、
減少幅が少なくなっています。
給料が多少減ったからといって、
すぐに習い事をやめるということには、
通常なりにくいですからね。
ここ5年間の推移をみても、
一世帯あたり年間月謝類の支出は3万7千円前後(※1)と、
ほとんど変化がありません。
■食われる音楽教室!?
月謝として支払う額にあまり変化がない一方、
その内訳はというと、
ここ最近変化があるようです。
気になる音楽月謝の支出は、
増えたのか?減ったのか?
実は残念なことに、
減っています。
2011年に7,177円(※1)であったのが、
2015年には、
6,268円にまで落ち込みました。
月謝類に占める音楽月謝の割合でみると、
2011年は約2割であったのに、
2015年は約17%。
減った分はどこに!?
■語学・スポーツに押され気味の音楽教室
どうやら語学・スポーツに流れたようです。
音楽月謝に対する支出が減少する一方、
語学月謝、およびスポーツ月謝に対する支出は増加傾向にあります。
語学月謝
2011年 3,418円
2015年 3,839円
スポーツ月謝
2011年 11,145円
2015年 11,830円
民間企業が実施したアンケート(※2)「今年やってみたい習い事」によれば、
第1位は英語、
第2位はヨガ・ピラティスでした。
一方、ピアノは第15位。
語学関係の習い事が人気の理由には、
小学校で英語の授業が始まり、
今後も公教育における英語の授業が拡充されていく方向にあることが、
ひとつあるといえるでしょう。
私の4歳の息子のお友達にも、
英語教室に通っている子が何人かいます。
自分が幼稚園児の頃とはずいぶん様子が違うなぁ…(苦笑)
スポーツに関しては、
健康志向の高まりや、
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催へ向けた、
スポーツ気運の高まりが影響しているのでしょう。
■おわりに
今回は、
総務省の「家計調査」をもとに、
習い事関連の支出をみてきましたが、
音楽教室にはなかなか厳しい結果になりましたね。
音楽教室大手のヤマハでは、
子供向け教室の生徒数が2010年比3割減の28万人にまで減少しており、
2020年には24万人まで減ると想定しています。
(2016年6月末時点 日本経済新聞 電子版2016,12,29より)
少子高齢化に加え、
習い事の多様化など、
音楽教室には厳しい試練が待ち受けているといっても過言ではありません。
音楽教室は音楽文化の幹です。
私たち音楽家が今できることは何でしょうか。
音楽が今よりもっと溢れる社会になってほしい。
これをお読みの音楽家のみなさんと、
考えていけたらと思います。
それでは今日はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も素敵な音楽を奏でましょう♪
※1 総務省 家計調査 一世帯あたり年間支出額 詳細結果表(二人以上の世帯(年))第4-1表
※2 リクルート 2016年人気おケイコランキング
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