こんにちは。おんじゅく代表(=音楽家のしごと塾) のじま えみ です。
今日は、配信中のメルマガ「年収が10倍になる!音楽家の仕事術」より、
一部の記事をこのブログでご紹介したいと思います。
テーマは、
「客が離れない!音楽家も注目のポイントカードの効用」
です。
2015年1月にこの記事を配信した後、
気になって、音楽家が「ポイントカード」を実際に活用している例がないか、
いろんなコンサートの案内などを見ておりました。
すると、あるある!
先月まで開催されていた「東京・春・音楽祭2015」では、
来場時にスタンプカードを配布して、
3回、5回、7回とゴールをすると小さなプレゼントがもらえるという取組がされていました。
また、紙のポイントカードにとどまらず、
スマホ上でポイントのやり取りができる、
スマホ向けスタンプカードアプリなんかも開発されています。
C&Kというアーティストは、「stamps」というアプリを使って、
本年2月にスマホ向けスタンプカードの導入を始めたようです。
ライブチケット、グッズ、CDの購入などによってスマホ上にポイントが溜まり、
ポイント数に応じた特典がもらえるというもの。
これだと、財布が紙のカードでパンパンになる!なんてこともなくなりますね。
前置きが長くなりましたが、
「客が離れない!音楽家も注目のポイントカードの効用」の巻、どうぞお楽しみください。
(2015年1月19日配信の記事です。)
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はやいもので1月ももう半ば。
お正月休みもはや遠い昔のように感じますが、年末年始は、いかがお過ごしでしたか?
私は、テレビで紅白・おせち・初詣・こたつにミカン(笑)と、
典型的な日本のお正月を満喫しました。
そんななか、気分一新!
おカネ以外で分厚くなった財布(笑)を整理することに。
すると、
いろんなお店のポイントカードが出てくる、出てくる。
そしてふと思ったのです。
なぜ世の中のお店は、こんなにポイントカードを作るのか?
お店にとってのメリットってなんだろう?
今日は、音楽家にも使える、ポイントカードの効用についてのお話です。
■ポイントカードの目的
多くのお店が自社のポイントカードを作る目的。
それは、
顧客の囲い込みです。
あなたも、こんな経験ありませんか?
同じものが別の店でも売っているけれど、
この店だとポイントが貯まるからこっちで買おう!なんて。
今では市場が成熟し、よほどめずらしい商売でもない限り、
同じような商品、サービスを扱っている競合店がたくさんいるのが現状。
ポイントカードは、
多くの競合店の中から、
自分の店を選んでもらうための、工夫のひとつなのですね。
■ポイントカードの歴史
ポイントカードの起源は、
19世紀半ば、アメリカで登場したといわれています。
アメリカの業者が、ある日間違って、
大量の洗濯石鹸を仕入れてしまいました。
たくさんの在庫を前に、なんとか売らなくては!と考え出したのが、
今でいうポイントカードの原型です。
洗濯石鹸の包装紙にスタンプ券を張り付け、
これを集めると「絵画」と交換できる、というものでした。
これが反響を呼び、あっという間に洗濯石鹸は売れたそうです。
景品が「絵画」というところが、歴史を感じますね…
日本でも、1920年代のグリコが同じようなことをやっています。
お菓子に入った引換証20枚と、「明治天皇和歌集」を交換。
調べてみると面白いものです。
その後ポイントカードは、
主に書店やレコード店など、
定価が決まっていて値引きのしにくい商品を扱うお店で、
広がっていきました。
ポイントカードは、実際に商品を値引きすることなく、
お客様にお得感を提供できるサービスです。
音楽教室のレッスン代や、コンサートのチケット代。
これらは、あまり値引きできるものではありませんよね。
つまり、ポイントカードは、
音楽家の商売にも、実は相性が良いのです。
■飽和ぎみのポイントカード
一方で、
私が年末年始にパンパンになった財布を整理したように、
今では多くのお店がポイントカードを出し、過剰ぎみなのが現状です。
ポイントがつくことが当たり前になりすぎて、
お客の囲い込み効果が薄れてきているというのが、
最近の企業の悩みのひとつとなっています。
美容室などは典型的ですね。
私の財布からも、
一度行っただけの美容室のカードが大量に出てきました。
さて、私が財布を整理する際、
どのカードを捨てて、どのカードを取っておいたか。
それは単純に、ポイントが貯まりそうかどうかです。
これは持っていても、貯まらないなというものは捨てました。
そんな世の中の客の声をこっそりきいたのでしょうか!?
最近はこんなポイントカードが増えています。
「ポイント3つで満杯になるカード」
特典に必要なポイント数を極端に少なくしているのです。
もうすぐ貯まりそうだからこの店に行こう!という、
消費者心理をうまくついた方法です。
■音楽家がポイントカードを活用するには
世の中に溢れているポイントカードですが、
音楽家の商売では、これまであまり使われてこなかったように思います。
音楽教室の出席シールなどは、それに近いかもしれませんね。
思い浮かぶのは、それくらいです。
ということは、逆にチャンスです。
ポイントカードが飽和気味の美容室等と比べ、
取り入れたところでは、高い効果が期待できます。
私がおすすめするのは、
先ほども紹介した「3つで満杯になるカード」です。
(演奏家)
「コンサートに来場したら1スタンプ。
スタンプ3つでCDと交換!」
(音楽教室の先生)
「ピアノの発表会出場で1スタンプ。
スタンプ3つで教室オリジナルのプレゼントあり!」
貯めなければいけないポイントが少ないと、
財布の肥やしになるのを防ぐことにもなりますし、
コンサートや発表会などは、
そんなにしょっちゅう行ける(出れる)ものではないのでおすすめです。
ポイントカードサービスは飽和ぎみとはいわれていますが、
ある調査※では、
「ポイントがつくかどうかで購入するモノを変える」と答えた人が、
二人に一人いるという結果が出ています。
まだまだ一定の効果が期待できるポイントカードサービス。
音楽家も取り入れることで、
コンサートのリピーター獲得や、
音楽教室の生徒の退会防止等に、
一役買ってくれるかもしれません。
それではまた!
今日も素敵な音楽を奏でましょう♪
※野村総合研究所「ポイントカード利用に関する意識調査」
(本稿は、メルマガ「年収が10倍になる!音楽家の仕事塾」vol.7、2015.1.19 配信の記事です。)
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