こんにちは。おんじゅく代表 のじま えみ です。
2022年8月28日、音楽企画ふたりのフランツ主催公演「Piano&StringsConcert」が無事終演いたしました。ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました。
今日は、公演当日の様子を振り返ってみたいと思います。
当コンサートは、「深く知るともっと面白い!」をテーマに、熱心なクラシックファンも満足できる深く突っ込んだ内容で、初心者のみならず、初心者向きコンサートに飽き足りないクラシックファンが満足できる音楽公演を皆様にご提供しようと、音楽企画ふたりのフランツが文化庁の助成を受けて実施したクラシックコンサートです。
2022年8月28日日曜日に開催した「Piano&StringsConcert」は、ヴァイオリンの現物展示を行うとともに、弦楽器クイズも実施しました。サイズの異なる楽器を興味深そうに観察したり、熱心にクイズに取り組まれるお客様のご様子がみられました。
曲目はバロックから現代まで幅広いプログラム。前半はバッハのフランス組曲で始まり、数あるヴァイオリンソナタの中でも屈指の人気を誇るフランクのヴァイオリンソナタ。後半は、黛敏郎作曲 無伴奏チェロのための『BUNRAKU』に始まり、武満徹作曲 雨の樹素描 II ~オリヴィエ・メシアンの追憶に~ 、こどものためのピアノ小品 1.微風 2.雲 、ラストにショパン作曲 チェロソナタ ト短調 という流れでした。
バッハは私の大好きな作曲家。フランスで活躍したフランクのソナタの前に弾く曲、ということでフランス組曲をチョイス。お客様の中には、かつてこの曲を弾きこんだという方もいらっしゃり、「久しぶりに聴いたけれど、やっぱりいい曲ね。」とのご感想を頂戴し、同じくバッハ好きとして、とても嬉しく思いました。
続くフランクのヴァイオリンソナタは、死ぬまでに絶対弾きたい!と私がかねてから願っていた曲で(笑)、私から信頼するヴァイオリニスト新井布実さんにアタック、実現しました。フランクはベルギー出身なのですが、そのベルギーに留学しておられた新井さんのフランクはさすが!その熱い歌心、そしてラストに向かっての疾走感。「興奮して息つく暇もなかった!」というお客様からの嬉しいお声も。彼女はカルテット(Rayrow Quartet)にも力を入れてらっしゃり、鬼滅の刃や真田丸など、親しみやすい曲を本格的な演奏で発信されています。私も私の子供たちも大ファンです。
後半はチェリスト菊川真さんのソロで始まりました。曲目は、無伴奏チェロのための『BUNRAKU』。その題名のとおり、和楽器のような響きで、これがチェロなの?と思わず耳を疑うシーンも。チェロの奥深い魅力を感じることができた一曲でした。菊川さんは室内楽にも熱心に取り組んでおられ、恵比寿のKiraHallにて、Ebisu室内楽シリーズを企画・開催されています。恵比寿ガーデンプレイス至近の素敵な会場、演奏者の間近で、本格的なトリオ等が楽しめるコンサートシリーズです。次回の予定は、彼のインスタグラムで要チェック。ぜひ足を運んでみてください。
続いて、作曲家正門憲也氏の作品の初演等でも活躍中のピアニスト茂木彩さんによる、世界のタケミツ。彼女とは、同じ会場で2019年にジョイントリサイタルを開催。今回コロナ禍をはさみ、約3年ぶりにhall60で共演することができました。多彩な音色で、世界のタケミツの独特な世界観を紡ぎだしてくれました。フランス・パリに留学されていた彼女は、同じくパリで活躍していたピアノの詩人、ショパンも大好きだとのこと。ラストにはショパンのチェロソナタを。ピアノ協奏曲のような華やかな出だし。チェロと対話しながら、美しく、情熱的な演奏で、コンサートが最高潮に盛り上がった瞬間でした。
当日は残念ながら写真を撮影しておらず、記録用に取った動画のみ。冒頭の写真は動画のスナップショットのため、ちょっと画質がよくないのですが、少しでも会場の雰囲気が伝われば(^^♪
今回ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。